
「数字を出す社員になりたい」
ビジネスマンとしてのビジョンを聞かれたら、いつもこう答えるようにしている。就活時の面接試験でもそうだったし、GUに入った今でもそう。スキル・思考・価値観・人間性、それらの成長を実感できるものが「数字」だからだ。秀でた能力は何もない。強いて挙げれば目標を高く持ち続けること。「数字」にこだわるのは、会社への貢献と、ビジネスマンとして一本立ちするという覚悟の裏返しなのかもしれない。
就職活動は、大学新卒時と大学院新卒時の2回、経験した。1回目の就職活動は順風満帆だった。大手企業からは何社も内定を獲得していた。でも、そのどれも選ばなかった。選ぶことができなかった。面接を進めるうちに、あまりに事務的な面接官の対応を目の当たりにして、別に自分でなくても良いのではないか、仕方なく面接をこなしているだけなんじゃないか、という思いが強くなってしまった。そうこうしているうちに大学での研究にのめり込むようになり、進学を選んだ。2回目の就活はかなり厳しいものだったが、内定はどうにか数社取れた。そしてその中からGUサプライヤーズを選ぶことは、自分にとってはごく自然なことだった。「媚びない、商社」というキャッチコピー、入社説明会で強調される個人成果主義、特質的な社長と「同世代の他社社員よりも出来る」という自信に溢れた先輩社員。他の企業とは一線も二線も画したユニークな社風の中でこそ、自分を活かせるのではないかと強く思えた。
入社初日、仕事の仕方は誰も教えてくれなかった。渡されたのは顧客リストだけ。パソコンのメール設定すらも自分でやった。今でもノルマというものは全く無く、「営業しろ」と言われたこともない。全ては「数字=結果」で判断される。でもそれが、事務的なルーチンワークの嫌いな自分にとってはやりやすかった。得意先との関係の築き方も、どうやって信頼を得るかも、自分が決める。必要とあらば食肉工場の現場作業だって買って出るし、食肉加工ラインをもっと効率的に回せないか、研究論文を探しに大学の蔵書に当たったりもする。一度だけ、運送業者のルートでは納期に間に合わず、卸先まで自分で軽トラックを運転して配送したこともあった。なかなか目まぐるしい日々だが、それができるのがGUの面白さだと思っている。そしてこの会社こそ、「秀でた能力は何もない」と自認している自分が、それを「どんな仕事にも興味を持てる」というモチベーションに変えられる貴重な場なのだと信じている。
Time Schedule
——-日の流れ——–
08:00
ミスチルを聞きながら出社
コーヒーの準備、植木の水やり
生産日報チェック
08:30
掃除
09:00
為替、株価のチェック
10:00
工場への原料仕入れ、発注
12:00
昼食
13:00
営業電話
16:00
おやつタイム(甘い物は苦手)
17:00
倉庫にて配送作業
18:00
工場の生産報告をチェック
19:00
読書タイム
20:00
先輩社員と夜の街へ